効率的な絵の上達方法!!画力の向上には頭を使うことが大事な話!!

こんにちは、漫画家のどでんちゃんです。
2019年12月に広告漫画家として独立し、現在は商業漫画家やX(旧Twitter)漫画家として活動しております。
今回の記事のテーマは『最も効率的な画力の向上について』です!

最近、漫画家仲間から画力を褒めてもらえる機会が増え、絵の練習法を聞かれることが多いので、私の今までの練習方法を紹介していきたいと思います。
10年分の集大成だったりするのですが、これをはじめから知っていれば1年くらいで絵がだいぶうまくなっていただろうな~と思います…(;^_^A

30秒ドローイングは画力の向上のためにはあまり意味がないと思う

30秒ドローイングをご存じでしょうか?
こちらのサイト(http://www.posemaniacs.com/blog/sp/)で30秒で切り替わる画像を素早く模写する方法です。

こちら、絵を描く人は大体の人が通る練習法だと思うのですが、実はこれをひたすらやり続けることに意味はないと思います。
…というのも早く描くことに集中しすぎてしまって絵を描くのに必要な『観察力』つまりは『身体の構造を理解する能力』を養うことが難しいからです。

頭を使う時間が限られ、手だけで描いてしまいがちになり、改善点もよくわからないままただ描く回数を増やしてしまいがちです。
特に初心者のうちはそれでは上達しないことはお分かりかと思います。

もちろん”体全体をすばやく模写出来る力を身に着けたい方”や”毎日描く習慣を身に着けたい方”にとっては有効でしょうが、画力向上を目的としている場合は非効率的だと思ってしまいます。

体の構造を理解し、都度改善点を見つけ、観察力を養う…画力とは時間をかけて改善し、頭を使った練習のその先にあるものだと思うのです。

漫画の模写をするときも頭を使おう

漫画の模写は絵の技術の向上に大変有用な手段であると思います。
模写することで絵がうまくなるだけでなく、ネームの構造を考える力も養えるので一石二鳥ですね。

ただ、これも手だけ動かしていては意味がないと思います。
頭を使いながら、しっかり観察(体の構造や、顔のパーツの構造、あおりや俯瞰の場合どのように見えるのか、服のしわや動きはどうなるかなど)し、理解する姿勢が大事です。
頭を使わず10枚模写するより、頭を使って1枚模写するほうがよっぽど効率的だと思います。
キャラクターが服を着ていない状態の絵で一度作画してみるという方法もおススメです。

この方法によって、体の構造を理解して作画する力が養われます。

また、模写する漫画ですが、漫画によって画力もまちまちかと思うので、あおりや俯瞰に理解があり、体の構造もしっかり分かっていそうな漫画家さんを選んで模写しましょう。
私が実際に模写していたのは森田まさのり先生の『ろくでなしBLUES』、小畑 健先生の『デスノート』、坂本 眞一先生の『孤高の人』です。

また、模写するときには必ずしも仕上げまでやらなくてもいいと思います。
きれいな原稿を仕上げる力を養う意味で仕上げまでやるのは大事なのですが、観察力を鍛えるためにも、下描き段階やペン入れ段階までの模写の数をこなすのが大切なのではないかと個人的には思うのです。
下描き模写5枚、仕上げまでの模写1枚を交互に繰り返すくらいが一番効率がいいのではないでしょうか。


ポーズ集を片っ端から模写してみる

ポーズ集のいいところは、あおりや俯瞰の構図を知ることができる点にあると思います。
あおりや俯瞰になった場合の人物や服の構造を知っているのと知らないのとでは全体の画力にも差が出ます。

また、私のおススメは、好きなポーズや必要なポーズの模写ではなく、パッと適当に開いたページのすべてを模写するやり方です。
苦手なポーズや構図も描けるようになりますし、観察力が磨かれます。

もちろんこの時もただ手を動かすのではなく頭を使った模写が大事になってきます。なぜ肩がこの位置にくるのか、隠れている部分はどのようになっているのか、服のしわがなぜこのようにたゆんでいるのか…など、しっかり考え、改善点に気づいていけるようになると画力は自然と上がってきます。
時間としては最初のうちは1体15分~30分程度(もしくはそれ以上)は時間をかけるようにしましょう。

練習してある程度描けるようになったら想像力を強化してみる。

画像5

観察力を磨き、見ながら描けるようになったら今度は想像力を養う訓練をしていきます。
例えば漫画の中の人物を抜き出し、漫画のコマから外の部分を想像で描いてみる。
背景のみトレスして、自分のキャラクターを描いてみて、元の漫画と比較して、どこが違うかを考えて改善していく…などです。
観察し、想像し、改善する。これが画力向上の最短ルートだと個人的には思います!


ま・と・め♥

①最初のうちははやく描くことに意味はない
②模写するときは人体の構造を意識しよう
③ポーズ集を活用しよう
④観察力が磨かれたら、今度は想像力を強化しよう

絵をうまくするために必要なのは量より質手を動かすより頭を使って作画することが必要で、観察力・想像力をそなえることで絵の幅が広がり、半年後、1年後には格段に絵がうまくなっていることでしょう。
{(…まぁ私も偉そうに言っといてまだまだなんだけどね(;^_^A☆☆)

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ここまで読んで下さりありがとうございました!!

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