雑誌などで活躍する漫画家を陰で支える縁の下の力持ちであるアシスタント。
存在自体はよく知られていますが、仕事内容や勤務時間、お給料面などは詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
アシスタントになる方法は前回の記事にまとめていますので(https://onl.tw/wfzGY2E、https://onl.tw/aSxm6vR
)、今回は仕事内容やお給料面、実際に経験して感じたことについて詳しく書いていきたいと思います。
漫画家のアシスタントの仕事内容って?
仕事内容としては主に『トーン貼り』『ベタ塗り』『ツヤベタ入れ』『集中線』『影入れ』(『アナログの場合消しゴムかけ』『デジタルの場合ゴミ取り』)などの基礎的なことからはじまり、ある程度作画ができる人は『背景の作画』、『モブキャラの作画』、さらに色塗りの技術など評価されると『カラーページの色の着色』なんかも任されることがあります。
その他に、チーフアシスタントがいるところであれば、チーフが『ディレクション』まで行うこともあります。
基本的にキャラクターの線画までが漫画家、仕上げや背景はアシスタントがやるものと考えて差支えないでしょう。
アシスタントの勤務時間って?
週刊連載だと朝10時から夜10時まで(休憩あり)など12時間勤務のところが多い印象ですが、泊まりがけで16時間勤務だったり、ヘルプなどだと1日3、4時間な日があったりとまちまちです。
日数は、週刊連載で週3~5日、月刊連載で月10~15日
…が多いでしょうか。
漫画家の先生によって違うので一律ではありません。
アシスタントの給料って?
給料は日給制、時給制、月給制があり、一番多いのが日給制です。
一般的な相場は日給で8000円〜1万円強、時給だと1000円程です。
単行本が出た時にボーナスをくれる作家さんもいますが、基本はボーナスはなしです。
実際もらえる金額は週間連載やヘルプアシスタントも掛け持ちして、月にほぼ休みがないくらい働いても23~25万円程度、週刊一本だと16万円程度が一般的です。
月給制の現場はベテランの先生に多いのですが、月15万~20万円くらいが相場でしょう。(作業が遅い、絵が下手などの理由でここから引かれることもあります。)
ただ、これは一般的なアシスタントの場合で、プロアシスタントとして活躍している方(編集者や漫画家から絵がうまい人として認知されている”プロ”のアシスタント)は日給で2~3万円もらえることがあります。
結局アシスタントってどうなの?
やはり一般的な仕事に比べてブラックな印象がぬぐえない漫画家のアシスタントという仕事ですが、漫画家を目指す方が自分の漫画を描きながら、作画技術をあげ、生活費を稼ぐという意味では普通にバイトをしているよりは、かなり有益な時間の使い方といえると思います。
また、漫画家の先生にネームを見てもらえたり、作画のアドバイスをもらえたり、漫画業界の裏事情を知れたり、他のアシスタントの頑張っている姿を見て闘志がわいたり…と漫画家志望にとっては給料面というよりは精神面での資産となることが多いのが漫画家アシスタントのお仕事です。
ただ…5年以上続けるのはおススメしません!!
あまり長く続けると自分の漫画を描く気力が衰えたり、食べていけるしこのままでいいや…と思う人も多いのも事実です。
そうなると漫画家への道はむしろ遠のきますし、漫画家は年上のアシスタントは雇いたがらない傾向があり、気づいたときには一般の就職も難しく、アシスタント先が見つからないなんてことも…
そうならないためにもなるべく2、3年のうちにデビューするか、漫画家以外の道も考えましょう。
だらだらとアシスタントを続けているよりは他の道を経験しつつ漫画家を目指した方が視野も広がり、いい漫画が描けるようになります。
ま・と・め♥
①アシスタントの仕事内容は背景、トーン、ベタ塗りなどキャラ以外全部
②給料は12時間働いて日給1万円くらい、稼げても月25万程度
③漫画家を目指すものにとって精神的資産にはなるが、長く続けるのはオススメしない!!
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ここまで読んで下さりありがとうございました!!
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